最近はオンラインで見る事が多く、DVDが来ても一ヶ月ぐらいほったらかしにしてしまう事もしばしば。
そんな訳で、この"フラガール"も一ヶ月以上ほったらかしておりました。先日やっとみて見ると、その舞台は福島県いわき市。地震、津波、原発問題、風評被害で今大変な地域です。
時代背景は昭和40年。原発以前。炭坑の街であったのが、エネルギー革命のため廃坑、それに伴う人員削減。その炭坑でレイオフされる人を主に雇っていわき市にハワイを作ろうじゃないか〜!という話が持ち上がるが、解雇される1/4程度しか雇えないので当然反発する人もいて。
東京からきたプロダンサーの先生と、ダンスのダの字も知らない炭坑の街の娘を中心に物語は語られる。おそまつなあらすじで申し訳ございませんが。
西暦1965年というと、46年前で、そんなに昔の事ではないような気がするけれど、時代は変わったんだなー。と本当に思える作品です。勝手な推測だけど、炭坑で働いていた人がその後原発の工事やなんかに関わった人もいるんじゃないかとか思ってしまいます。どちらも危険な仕事です。
昔々、チェルノブイリの事故が起こった数年後、私は高校生で社会の宿題のため、先生の作ったリストの名から本を一冊えらびそれについてクラスの前でリポート発表するというのがあり、私は広瀬隆氏の本を選んだ。細かい事は全然覚えていないけれど、原発というのは一度事故が起こったら大変な事になるんだな〜というは良く分かった。
さて、そんな話を通学途中に友達数人としていたら、その中の一人がつぶやいた。「うちの父、東京電力で働いているんだよね。。」そのあと、私は原発についてあれこれ世間話をするのがためらわれた。
確かに日本に資源はない、原発は日本中に作られている。地震の前、当たり前のように電気に頼り、新しい家はオール電化され、雑誌にも原発の安全性を訴える広告が載っていたりした。
先進国の中でこれだけエコを推進し、夏の暑いときにも冷房を抑え頑張って来た日本が根本的なところで致命的な賭けをしていた事が、皮肉というか。原発には反対意見ももちろんあっただろうが、上層部や他国の圧力によって決められ、地域住民も詳細はきっとあまり知らされず、上が決めた事に従うしかない人々がいて、今回の原発事故で命をかけてどうにかしようとする人がいて。原発から遠く離れた都会で、電気がどうやって作られるのか深く考えずに、使う私もいる。
これから原発以外で今までのように電気を使う生活を送るにはどんな代替エネルギーがあるというのか。
とりあえずアメリカにいても、節電します。
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