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2013年1月28日月曜日

1Q84 村上春樹 読書感想文

ずっと読みたかった村上春樹さんの1Q84。ついに地元図書館でハードカバーを発見!久しぶりに読む活字の詰まった本なので借りてきてしばらく放置していましたが、一週間の内の唯一手持ち無沙汰な時間、コインランドリーでたまった洗濯をしている時に読み始めました。不思議な物でどんどん読み進めたい気持ちが高まり、本を読む時間なんて子育て中だからナイナイって思っていたくせに時間なんて作ろうと思えばできるもんです。一冊目は4日ぐらいかかったけど2、3冊目もあっという間に完読。ぐいぐいと読み進みました。

1984年からパラレルワールドな1Q84年に来てしまった青豆と村上作品によく登場しそうな人物の天吾。幼い頃に家庭環境に恵まれなかったけれどもタフに生きてきた二人が魅力的な人物像で、日々の雑用、例えば料理をするとか仕事をするとか運動するとかを淡々とこなす姿勢は私にもいい影響を与えてくれました。

日本には人口以上の数の新興宗教があると前に聞いた事があります。近くにはまっている人は見かけないのですが、そういう人って掛け持ちしてんのかな?と思った事はあります。私も不思議な事やスピリチュアルな事は大好きですが団体とかには入らねーぞーと思ってます。あと高すぎる縁起物とかは買わない。

冒頭から出てくるヤナーチェック のシンフォニエッタはYouTubeでチェックしてみました。聞き覚えのないクラッシックでした。

作品中たくさん作られた空気さなぎの行く末は?青豆と天吾は?フカエリは?などその後が気になります。

その昔ねじまき鳥クロニクルを読み始めて挫折した事があります。図書館で見つけたら再チャレンジです。




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2010年10月9日土曜日

感想文 回転木馬のデッド・ヒート by 村上春樹

またまた図書館で借りました。村上春樹さんの本は中毒になります。
村上春樹さんが実際会った他人の話をほとんど脚色なく書いてみた本、という事です。8つのショートストーリーが入っています。事実は小説より奇なり、ですよね。書かれたのは1985年位。その頃の時代背景もちょうど日本がバブル前で今となってはうらやましいです。
私が一番面白いと思ったのはプールサイド。35歳になった男が人生のターニングポイントに来てしまった事を確認している話。誕生日の朝、裸になった自分を鏡でしみじみと観察し、チェックする過程は想像してみるだけでちょっと笑えるけれども、いざ自分がやってみたらやっぱりショックを受けそうな、っていうか、15年前も今も私の場合はそんなに自慢できるような肉体でも何でもないんですが。
さて、25年後の今2010年では、35歳なんかまだ若手に入るような気がするのは、自分も年を取ったからでしょうか。龍馬伝の福山雅治さんだって、40歳であれだけ若々しく、立派に第一線で活躍してますし。今は何歳になろうとエイジレスに保っていられる方、中にはサイボーグのようにかたくなに若さを保っていられる方、そんなに年いってないのに老けてしまう人、年相応な方、いろいろいますが、見た目が若い人は確実に増えてる気がします。
村上氏はとても人の話を聞くのが上手なんだなぁと思いました。私も聞き上手になりたい。





2010年7月27日火曜日

読書感想文 やがて哀しき外国語 村上春樹

今1Q84が話題になっている村上春樹さんのエッセイ、「やがて哀しき外国語」を読みました。村上春樹さんの本は好きで、1Q84と他の数冊を除き結構読んでおります。このエッセイは村上さんが80年代終わりから90年代始め頃に数年間アメリカのプリンストン等で暮らしている間に書かれたようです。
私もアメリカに住んでいるので、年代がかなり違っているけれども、ああそうそうそう、と共感する事が多く。特に外国語で話すときの心得、というのが大変参考になりました。
1)何を伝えたいのか自分でよく把握してから言う事
2)自分の理解しているシンプルな言葉で伝える事
3)大事な部分はなるべく比喩を入れて言い換える事。ゆっくりしゃべる事。
そしてこれらのポイントは、そのまま文章の書き方にも通じるという事。