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2013年6月6日木曜日

読書感想文:ジュージュー by よしもとばなな

よしもとばななさんらしい素朴で心温まるお話。 

下町の老舗ステーキ屋さん、ジュージューの一人娘、みっちゃんの観点から綴られる。

人と人とのつながりって避けられないし、それが元で不幸にも幸せにもなり得て、生きているうちにいろんな物を食べて、いろんな人と出会って、それがしっくりしている時期やしっくりこない時期もあり。オザケンの唄じゃないけど、「時は過ぎて傷は消えてゆく それがいらいらともどかしく」という表現がしっくりくる。 

日本にも至る所にショッピングセンターが立ち並び、昔からあった商店街や個性的なレストランなどが消えてゆく、いわばプチアメリカ、資本主義万歳みたいな様子はここ10年でぐっと進み、これからも続いてしまうんでしょうなぁ。世界中のジュージューのような昔からある魅力的な店舗がグローバリズムに負けずにこれからも残ってくれるように願います。



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2009年1月28日水曜日

ハワイに行きたくなる本:よしもとばなな サウスポイント

図書館で借りた一冊。私の行く図書館には日本語本も充実しており、よしもとばななさんの作品も何冊か借りたのですが、彼女の全作品に通じる空気というか、大好きです。透明感があって、ちょっと不思議な精神世界というのが当たり前にあって、出てくる人々がみな良い人で、一途で。これの前にも、High and dry (はつ恋)とハゴロモを読んだのですが、子供ありの結婚生活で「恋」とか「どきどき」とかに無縁になっていた私の心に潤いを与えてくれました。
サウスポイント。これを読んだらハワイに行きたくなりました。まだハワイに行った事のない私。今私のいるロサンゼルスは乾いていて、自然が少なくて、すごい無理して人々が住んでいるような所なので、その正反対のようなイメージのハワイにとても惹かれてしまう。
あと、東京のシーンでは、上野あたりの地名がたくさん出て来て、むかし私もあの辺にいたので、懐かしかった。
この話に出てくるような、一途で心と心でつながりあうような恋に昔からとても憧れているのに、私はいつもその正反対な恋をしていたなー、なんて思った。わたしはいつも何かに焦っているから結果を早く求めすぎて、そんな生き方になっているのかもしれないな。もっかい人生やりなおすんなら、その辺を気をつけて青春時代をすごしたい。覚えていれば。
前読んだ作品名がうろおぼえだったので、これをきかいにばななさんを検索してみたら、公式ホームページをみつけました。日記とQ&Aなど筆まめで驚きました。やはり毎日の積み重ねが、いい作品を作っていくんだろうなぁ。