2007年12月11日火曜日

自分の力

まだ高校生の頃、ミュージカルに挑戦をしたことがある。結局ミュージカルというよりも一人一芸をやって、お客に点数をつけてもらう、という形になったんだけれども、そもそもその中のメンバーに選ばれるためのオーディションの事をよく覚えてる。
1分間自己アピールをせよ、ということで、歌う人あり、一人芝居する人ありで、私はダンスをする事にした。その当時、私はジャズダンスを習い立てで、振り付けも適当で、実は半分アドリブでめちゃくちゃなもんだった。
だけどなんと通ってしまった。
そもそもどうしてそのオーディションを受けようと思ったのかというと、エコーズの辻さんがNHKの番組で司会をやっていて、辻ファンだった私はそれにつられて出てしまったのである。
審査には参加しないよ、といって後ろの方で座っている辻氏を合格発表の後で近づくと、彼は、
「一番最初に君は受かるな、と思った」
とおっしゃっていただいたのである!
思えばそれに気を良くして、だらだらその後練習をさせていただき、(発声、ダンス、お笑い等)最初に書いたように全部自分たちで話から何からやれよ、という趣旨の番組だったので、結局一人一芸に決まったのだけど、元々芸のない私は本番あまりぱっとしない芸をして、結局完全不燃焼のような気持ちでその青春の一ページは幕を終えたのである。
本番も見に来てくれた辻氏はこういった。
「君にはちょっと期待していたんだけどねぇ」
ごめんなさい辻さん。失望させてしまって。いや、後の彼の華麗なる成功からすると、きっとそんな事はとっくにきれいさっぱりと忘れているのはわかっている。
あれから17年。私は今もいろいろ挑戦して、今も自分で、一体私は自分の力を出し切れているのだろうか、と自問する。

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